(飲食業界/テイクアウトお好み焼き専門店)
学校休校・テレワーク推進で毎日家族が家にいる…誰が一番負担?
新型コロナウィルスの影響により非常事態宣言が出され、外出の自粛、学校は休校、会社 に出社せずテレワークをという指令。結果として、朝から晩まで家族が家にいるという “給料日前の雨の週末状態”が続いていました。 普通なら家にいない家族が毎日家にいる…この状況は、何と言ってもお母さんが一番大 変。三度の食事を準備しなければならないし、食料の買い出しも大変。普段家にいない 人たちがいるということは、気になるところも目に付くし、自分のペースも乱される。お 互いに外に出られないストレスもあって、イライラすることが増えてきますもんね。 そんなとき、買い物をするため一人で外に出たお父さんの目に飛び込んできたのが『テイ クアウト専門お好み焼き店』。ここは普段からも美味しくて人気がありましたが、コロナ の影響でさらに持ち帰りをしたい人が増えていたのでしょう、ソーシャルディスタンスも あって、いつも以上に長い行列が出来ていました。 その内容は、お好み焼きの生地・キャベツ・肉・青のり・ソースの他に油まで付いていて、
自宅の鉄板でスグに味わえる焼きたてお好み焼き。プロの味を、家族でワイワイ言いながら 楽しめるというもの。これなら家族の笑顔も増え、お母さんの家事負担を軽減出来て一 石二鳥!もちろん美味しくてみんな大満足、免疫力だって上がりそうですよね♪ さっそく家に電話をして夕飯ように買っていくことを伝えると、お母さんを始め家族は 大喜び。その夜は賑やかな夕食となって盛り上がり、お父さんの株も急上昇でした(笑)
「テイクアウト専門店」という発信だけだと、伝わるのは、当たり前ですが「テイクアウ
トを専門にやっている」という情報だけ。でも発信の仕方をこう変えると、どうでしょう?
●お母さんの家事を軽減するお手伝い!
●家族を笑顔にするお好み焼き。プロの美味しさをご家庭の鉄板で!
●ワイワイ盛り上がる美味しいお好み焼きで、家族の免疫力アップ!
こんな風に、同じ商品・サービスでも伝え方を変えるだけで、別な価値が生まれ、伝わ り方が全く変わるわけです。
近頃よく見かける「テイクアウト始めました」も同じです。普段やっていないお店がテイ
クアウトを始めたら、最初の頃は新鮮です。応援もしようと思いますオ。でも毎日同じもの
を買うわけにもいきません。そしてどのお店でもテイクアウトを始めていますので、買う側
も少し飽きくるわけです。 つまり「テイクアウトを始めました」という発信だけでは、他との違いや買い求める必 要性・必然性が判らない、だから買わない(売れない)ということになってしまいます。
じゃあどうすれば良いのか。
それは上記お好み焼き店のように「なぜテイクアウトを始めたのか」「当店のテイクア ウトを買うとどんな良いことがあるのか」という理由や・口実を伝えることが大事なので す。たとえばこんな感じ。
【免疫力を上げる】 【ストレスを解消する】 【コミュニケーションを良くする】 などなど
もちろん、ファンが多くお客さまとの関係性が深くなっているお店であれば、応援してく
ださる方も多いと思います。何度も買ってくれる方もいるでしょう。
しかし、もしお客さまとの繋がりがあまり太くないお店がテイクアウトを始めたとき、そ
の理由が「お店の売上のため…」 「何もしないわけには…」 「他もやっているから…」という
お店都合であるとしたら、きっと反応は良くありません。
コロナ禍の中で、お客さまも不安・不便・不満を感じています。そのキモチに、お店とし て、企業として、どう寄り添えるか。自分たちの商品・サービスを通して、お客さまに喜 んでもらえるには何ができるのか。自分たちの“価値”とは何か。それをシッカリ考えて、 ひとつひとつ実行していくことが大切です。